Oops!

2004年6月3日 WIZ
日々の探索で聖なる鎧、手裏剣と順調にレアアイテムをGET!
残るは、癒しの指輪ただ一つ。

マスター忍者4人の一行と対峙した後、忍者コロボクールが罠を探る。
「おかしい。ALARM独特の仕掛けが既に外されている。考え過ぎか...」
慎重にALARMのTRIGGERを引き抜こうとしたその一瞬の出来事だった。
TELEPORTER!
足元が揺れ、意識が捻じ曲げられる。
目の前は暗闇だったが、壁と同化している様子はない。
最悪の事態は免れたようだ。

だだっ広い御影石の間。
辛気臭いワードナの部屋ではない。
恐らくはトレボー近衛隊の中でたどり着いた者はいない。迷宮に何度となく足を運んだこのVeteran達でさえ憶えのない空間であった。
冷静沈着なハスキー司教がDUMAPICを唱えるが、自慢の護法円を駆使してもここが迷宮のどこなのかは映し出せない。

君主チャトランが中央に歩み寄るとそれを目指すように周囲から漆黒の闇が覆っていき、辺りには鬱蒼とした生暖かい臭気が漂う。前衛パーティ3人がハスキー司教を背中で囲うように臨戦体制を取った。
ENCOUNTER!!
ドラゴンゾンビ4体が挟むように2群。更には蒼黒い高貴なドラゴンが影の中から現れた。
パーティ4人全員が逃げ場のないこの光景を疑った。

ネザードラゴン!!
こちらを睨むと嘲笑うように大きな口を開いた。
冥界の竜が放ったブレスは、そのダメージが三桁はあろう凄まじき業火となってパーティをあっという間に瀕死状態に追込む。
ドラゴンゾンビの追撃ちが入ろうとする間隙を縫って忍者コロボクールが手刀で首を刎ねた。重くてゆったりとした詠唱が続く中、侍中村主水の一太刀が決まり巨大な屍が轟音と共に御影石に叩きつけられる。

司教の声が止んだ。
静けさの中から閃光が闇を照らすと、猛爆音が続く。
TILTOWAIT!
爆炎は屍竜の1群を薙ぎ払ったが、
黒煙の中には未だしぶとく蠢いている醜い3体の姿があった。

もし、臭気ブレスを喰らったらパーティが一撃で壊滅される程の威力はないにせよ、三回を耐える気力も魔力も残されてはいなかった。
一回、そしてまた一回と、醜竜から吐息が放たれる度に心は虚無に満たされていく。
「全滅」
最悪の2文字を脳裏に浮かべながらも君主チャトランは自分のCLASSをこの状況下で最後まで忘れていなかった。

「我に加護を!KADORTOを! 汝ら不死達の魂を今此処より大地へと還さん!」
DISPELL!

ドラゴンゾンビは消滅し、後にはSTATUEが残されていた。

チャトランは「ドラゴンの置物」を手に入れた!!

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